健康維持 病気予防

歯間ブラシは歯周囲炎(ししゅういえん)予防の最適グッズ。挟まった食べかす除去のものじゃない!

口臭が気になるひと

朝から口がねばねばするひと

歯磨きで歯茎(はぐき)から血が出るひと

噛むときに歯に痛みが走るひと

目次

  1. 歯間ブラシは、歯周囲炎の予防と治療には最適グッズ
  2. 最適グッズの歯間ブラシを使いこなすには
  3. 歯周囲炎は、あなたの歯にもある
  4. 歯周囲炎を放置すると怖いことの可能性が
  5. まとめ

目次

1. 歯間ブラシは、歯周囲炎の予防と治療には最適グッズ

歯間ブラシってみなさん、見たことありますか?使った事がないひともいますよね。図の様なものです。中心に針金がありそれに短いブラシが沢山ついています。これには、小さなサイズから大きなサイズまであります。サイズはメーカーによって違います。「あ~おれには関係ない話かぁ」と思ったあなた、ちょっと待って下さい。あなたが、そう思った一番の理由は、「オレの歯と歯の間にこんなもの、入りっこないだろう」だったのではないでしょうか?私もそう思っていた時期がありました。

私たちは、毎日歯磨きをします。食べカスを取ることや、歯の表面を磨くこと、口臭を予防することなどが目的ですね。鏡で、歯をい~としてご自分の歯を見てみて下さい。歯並びがあり、1本の歯と隣りの歯との間に、隙間(すきま)はありませんよね。実は、隙間は見えなくても、隣りの歯との間に、わずかな隙間があるのです!歯の下の部分と歯茎(はぐき)との間にスペースがあります。ここに、食べかすが溜まるとプラーク(歯垢)と呼ばれます。プラークが硬くなると歯石(しせき)と呼ばれます。歯石になると、がりがりと削らないと、剥がれません。プラーク内には細菌(さいきん)が沢山います。だから、そこに知らぬ間に炎症が起きてくるのです。これを歯周囲炎と呼びます。何も症状は無くても、進行しているのです。

2. 最適グッズの歯間ブラシを使いこなすには

もちろん、歯ブラシで磨くことは基本です。しかし、歯1本の周りには、表と裏の面だけでなく、横側両隣の二つの面があるのです。つまり、「隣の歯との間」も、お手入れが必要だということです。

歯間ブラシは、爪楊枝(つまようじ)ではありません。爪楊枝は、歯と歯の隙間に挟まった食べかす、多くは、見える食物片を取るものです。ですが、歯間ブラシは、歯と歯茎の間の、どろどろの食べカスを掻き出すものです。これを間違ったイメージで、歯間ブラシを扱うと、何の役にも立っておらず、その時間こそ意味をなしません。

方法です。まず、一番細い歯間ブラシ(例えばssss 4sサイズ)を購入します。一本一本の歯の根元の間に、そっと通してみましょう。要領は、歯と歯との間の歯茎の三角頂点を狙う感じです。ここに通れば、上に書いたように隙間がある、つまり、そこにどろどろの食べかすが入る可能性があるということですね。

3. 歯周囲炎は、あなたの歯にもある

一番細い歯間ブラシが通ったあなた、今、お口の症状は何もなくても、歯周囲炎がある可能性が出てきます。「いやいや、細いのがやっと通ったけど、どうもないよ」と言われても、歯は立体です。歯ブラシが届く場所は、主として表側と裏側のみです。(裏側が磨けていない人もとても多いです) 隣りの歯との間の、歯面は、言うならば、磨けていないのです。 歯間ブラシが入ったら、ゆっくり動かしてみましょう。奥と手前を前後させるのです。これが歯茎に当たると何とも言えない、気持ちよさがあります。

4. 歯周囲炎を放置すると怖いことの可能性が!

歯周囲炎を放置していると、歯と歯茎の間にプラーク(ばい菌の塊)ができ、「歯肉へ炎症」が入り込みます。これが、歯槽膿漏(しそうのうろう)と言われる状態です。よくずるずるに赤く腫れ上がった歯茎がTVなどでも紹介されますね。歯肉は「血流が豊富」です。増えた、ばい菌がこの血流の中に、飛び込む事があるのです。すると・・・。血流で菌が全身を回り、脳まで到達してしまうことがあるのです。そして、脳の中で膿(うみ)の塊(かたまり)を作ります。あたかも脳腫瘍や脳梗塞の症状に似た症状が出ます!私の患者さんに、こんな方がいました。ふらつきがあり、脳外科で検査をしたところ、いきなり脳腫瘍と診断されました。しかし、高熱が持続しており、真実は、膿の塊だったのです。

5. まとめ

歯間ブラシは、歯の周囲をまんべんなく磨き上げるには、とても重宝するグッズです。ぜひ、お試しになってみて下さい。

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海外で「歯1本の価値」をたずねると、「100万円分相当はある」と答えるそうです。日本人だと「数万円」と答えるひとが多いとか。自分の歯で、好きなものをどれだけ美味しく食べられるか?って、とても大事なことですよね!
今回は以上です。

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