ホットフラッシュ、冷や汗、ふらつき、めまいのあるひと
動悸、息切れのある人
不眠、いらいら、倦怠感のあるひと
気持ちが落ち込む、不安になるひと
頭痛、肩こり、首凝りのあるひと
こんな方にこの記事は、役に立ちます。
目次
更年期は分かりやすく言うと、悪天候の中、新空港への着陸態勢
「更年期」(こうねんき)とは、歳を重ねて行っている時期のことです。時間軸のことをいっているのであって、体調のことではありません。
みなさんがこの「更年期」からイメージするのは、そのいろいろ多彩な症状のことでしょう。私たちは、毎年歳を取って行きます。
歳を取るとは、言いますが、1年365日の間で、「ひとつ歳を取る」とは、人間が勝手に決めた決まり事ですよね。
ちなみに、動物に何歳かは基本的にありません。動物園や飼育場の動物たちには、人間が「人間時間」のスケールを当てはめているだけです。
どうして、現在のような時間の概念(こと)が決まったかは、太陽を始めとする天体の観測からでした。
それに、数字の概念(こと)をあてはめてきたのです。
そっか、「人間が時間の概念(こと)を決めたのなら、別に気にしなくてもいいや」 こんな感覚も大切にしてください。
むかしは時計がありませんでした。ひとつには、地面に刺した棒に、太陽でできる影で、時間的なものや、季節を感じていたのです。
そうなんです。感じればいいのです。測らなくてもいいのです。
誕生日毎にケーキで祝ってもらっていたのは、いつのことだったでしょう?思い出して見て下さい。
ローソクも下の年齢の本数だけになっていたりして(笑) これまでの人生には、七五三を始めに、歳に関する行事が沢山ありましたね。
とはいうものの、「更年期」とことさら、取り上げるのはなぜなのでしょうか?女性だけじゃなく、男性にも更年期はあります。
よくうつ状態などの精神症状が出て来ます。
これは、男女ともにある年齢時期になると性ホルモンがぐっと下がり始めるからなのです。性ホルモンは、若い時にピークを迎えます。
その後はゆっくりと下がって行きます。ゆっくりと下がるので、体調的には大きな変化は感じません。
ところが、「更年期」に入ると、この性ホルモンが急激に落ちて行くのです。これは、からだにとっては一大事です。
何ともなかったひとに、冷や汗やホットフラッシュが始まります。
それまで、元気だったあなたが、急に体調がおかしくなっていきます。それこそ、何か魔物にでも憑り(とり)つかれたかのような感覚です。
慌てて、周囲に相談します。「わたし、急に冷や汗が噴き出し、そのあとは、カッカしてくるの!すごくきつかったわー」となります。
すると巷(ちまた)の物知り女医さんたちが、口を揃えて教えてくれます。「それ更年期じゃない?」「そうそう、私もそうだったわよ」
これが始まりです。「そっか、そうなんだ」と最初は安心するのです。
しかし、ほとんどの場合、この安心は最初だけです。いろいろ多彩な具合が出て来ます。なぜ、具合と書いたのか分かりますか?
名に「更年期障害」と言うのがあります。「障害(しょうがい)」ってどういうことでしょうか?
この更年期障害の「更年期」とは、「歳を重ねている時期」のことでした。ですから、この障害は、「歳をかさ(更)ねる時期が、うまくいっていない」と言うことを意味します。
〇〇病とか、〇〇症とか、〇〇症候群などとは違いますよね。つまり、更年期障害とは、色々具合の悪いことが起こるけれど、症状と見なしていないのです。つまり、病気ではないと言うことです。
「更年期」は、分かりやすく言うと、「悪天候の中、ジェット機が着陸態勢に入っている状態」のようなものです。
そのジェット機を操縦しているのはあなたです。そう、ジェット機が、あなたのからだです。
ちょっとした雨雲ですら、飛行機が通過すると、グラグラと揺れたり、機体がストーンと下に落ちた経験は、みなさんありますよね。
あっ、ごめんなさい。飛行機が絶対ダメな方もいますよね。でも、TVの映像などで、悪天候の中の着陸の様子はご覧になったことがあると思います。ですから、イメージをしてみて下さい。
「機長、ものすごい雲と雨です。視界が見えません!」グラグラと機体が揺れる様が、あなたの冷や汗、ホットフラッシュ、めまい、頭痛などと思って下さい。
実際に機体がそうなると、私たちは、驚いて手すりを握りしめます。呼吸がはぁはぁと早くなります。気圧の変化で頭痛がしたりもします。
耳が詰まってキーンとなります。動悸がしてきます。お尻がそわそわして来て落ち着きません。
CAさんの「ご安心ください」のアナウンスが、巷(ちまた)の物知り女医さん(それは、更年期よ)のように聞こえてきて、「分かっているわよ。だけど怖い!」となっちゃいます。
肩に4本線とは?
あなたは、ジェット機の「機長さん」です。あなたの大切な内臓や筋肉、神経や脳を積んだボディーを操縦しているのです。
パイロット「機長」さんは、とても長い訓練と膨大な経験を元に、冷静沈着、高度な操縦技術で飛行機を離陸させ、航空し、着陸させて頂いています。
だから、乗客の私たちは、安心して乗っていられるのです。そんな超ベテランの機長さんのシャツの肩には、4本の線が入っています。
副操縦士さんは3本です。絶大なる信頼の証しに見えませんか?
実は、あなたの肩にも、4本線が入っています。私には見えます。
なぜかと言うと、世界中の誰よりもあなたは、あなたのことが分っているからです。
「いやいや、何を言っているの!医学的なことは知らないわよ」こんな声が聞こえて来ますね。
お答えします。そんな知識は一切要りません。あなたは、あなたのからだの声を聞きさえしていれば良いのです。
こんな感覚で毎日を過ごしていると、ちょっとした変化にも気づくし、また、気にもならなくなります。
だって自分のからだは、今悪天候の中を機体が、突っ切っているのですから。機長であるあなたは、肩の4本線に誇りをもって下さい。
例えて言うなら「大丈夫、あなた(からだ)のことは、私が一番わかっているわ。今、こうなのね、機体(からだ)を修正しながら、飛んでいきましょう」
あなたは、空を飛び続けたいのですか?
更年期障害は病気ではないと言いながらも、とても具合が悪くなるひとがいることも事実です。
でも、よく考えてみて下さい。性ホルモンがゆっくりと下がっていくのは、例外なく皆さんに起こる事です。
それなのに何?この個人差は? 更年期外来を謳うクリニックさんでは、これを性ホルモンの数値で測ります。
「あなたは、女性ホルモンが少なくなっているから、補充療法をしましょう」となります。
下がっているのは当たり前なのです。もともと、元気なころの女性ホルモンがどのくらいあったのかも分からない状況での判断です。
「ドクターがそういうのなら従います」ももちろんひとつの選択です。
女性ホルモン補充、あるいは、プラセンタ療法などを始めると、たちまち具合は改善します。
急に雨雲がなくなり、青空が広がり、自由でとても楽なフライトがやってきます。飛行機は揺れもなく、雲の上を滑るように飛んでいくのです。
まさに、天に上る感覚ですね。お肌も、驚くほど張りとツヤを取り戻します。周りから綺麗と褒められたりします。
すばらしい状態が、いや、以前よりさらに上級の快感がそこにあったりします。これは、「依存」したくなって当たり前です。
また、あの嵐のような具合が来るかと思えば、この差は歴然(れきぜん)です。
あなたは、雲の上を飛び続けることはできません。飛び立った飛行機は、いつか必ず着陸します。
それでも空を飛び続けるためには、空中給油をしないとなりません。別の飛行機で、航空機用燃料をパイプつなぎで給油しないとなりません。
言うならば、これがホルモン補充療法のようなものです。もちろん、内膜症などで症状がひどく閉経用のホルモンで治療するのとは違います。
単なる「足りないから補充する」ことを言っています。
新空港には、すばらしい環境があります
あなたが、着陸しようとしている空港は、新空港です。これまでとは、まったく違ったからだの環境です。
決して、老いを感じる環境ではありません。あなたがこれまでやりたくても出来なかったことができます。
貧血でふらふらしていたこと、生理前緊張症で苦しかったことなどが、嘘のようになくなります。
むかしこんな状況で、家事に子育てに、頑張って来た自分がいとおしくなるのです。
また、不思議と自分のことだけでなく、子供たちも安定して行きます。これは、ご自身の状態がとても安定するからです。
自然とあなたのオーラが波及します。
一般に言う「老いを受け入れる」状態ではありません。「からだが、ふわっと楽になる」感覚に近いと言います。
地上にいますから、心身ともにどっしりと地に足がついた感覚です。人生これからと言う感覚です。
名パイロットになるには、ジェット機のコンピューターと脳のコンピューターを使いましょう
そうは言っても、只今、悪天候の着陸中のあなた。4本の線に誇りをもって下さい。
自分のことは、さておいて、家庭のことや子育てに専念し頑張ってきたのに、この状況はがやるせないのは理解できます。
ですが、4本の線は、あなたが女性として頑張って来た証しでもあるのです。
この頑張りは、プライベートでも、社会的にもです。
機長であるあなたは、コクピットの沢山の計器が知らせてくれる情報をもとに飛行機を操縦しています。これが、からだの声であります。
かといって、上にも書いたように詳細を医学的に調べよとの意味ではありません。
あなたのからだのことを、からだの声をよく観察してください。必要なら漢方などとかも利用して、飛行機の体勢を整えて下さい。
また、そんな感じで過ごしていると、あなたの脳くんも応援を始めます。
脳は、あなたが注目したことをどんどん大きくする作用を持ちます。ですから、具合の悪いことに注目してはいけません。
それを脳くんは、どんどん膨らましてしまうからです。これは、コンピューターのように正確に脳くんがやっちゃうことです。
具合が悪いなか、わずかでも、「まだ良しの部分」にぜひ注目してあげて下さい。奇跡が起こるかも知れません。
まとめ
更年期障害について、悪天候での着陸態勢を例にとって、お話を進めました。
むかしのことわざに「嵐が止むのをじっと待つ」と言うのがあります。これは、ひたすら耐え我慢している様子ですよね。
嵐の中であっても、あなたはあなたの持っている力で微調整をしながら、ジェット機を着陸させて下さい。
乗客の皆さん(からだの各臓器)から「ナイス!ランディング!ブラボー」の歓声が沸き上がることでしょう!
今回は以上です。
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