健康維持 病気予防

「更年期で具合が悪い」と思いながら、「人生節目の課題」に気づかず、直視していないことがあります!

ホットフラッシュ、ほてり、のぼせがあるひと

冷や汗、過度な発汗があるひと

頭痛、動悸があるひと

不眠、倦怠感があるひと

親の介護をしているひと

この記事はこんな方に役に立ちます。

目次

更年期の女性ホルモンの変化

更年期とは、女性ホルモンが次第に低下していく段階、「時期」のことをいいます。ですが、社会的には、この時期に多くの女性に見られる「体調の変化」を指すこともあります。

どんな変化かと言うと、ホットフラッシュ、冷汗、ふらつき、めまい、頭痛、不眠、倦怠感などいろいろです。更年期が始まる年齢も、現代では人さまざまです。特徴は、更年期が暦年齢と、大きくズレる人が増えてきていることです。

つまり、「まだ早いでしょう」と思える40歳台早期から更年期が始まったり、50歳代半ばからやっと始まったりです。この年齢差は、昭和時代には、あまり見聞きしませんでした。ですが、近年になり健康志向も手伝ってか、みなさんが若い時期が長続きしているのです(良いことです!)

女性ホルモンは、若い頃にピークを迎えた後は、ゆっくりと低下していきます。これは誰にも必ず起こることです。これに抗う(あらがう)と逆効果となったり、更年期障害が長期化したりします。下のブログ記事も参考にして下さい。 

下がって行くとはいえ、スピードは、ゆっくりな為に、40歳前後頃までは、ほとんどの人は気づきません。ですが、ひとつ想像してみて下さい。女性ホルモンが、ピーク時に仮に10あった!としましょう。

それがゆっくりと低下していくのです。仮にこれが7.5くらいまで下がっても、日々がごくわずかの下がりなら、感じない・気づかないのです。ところが、レベルが6になったとしましょう。

10のレベルと比較すると、6は40%低下していますね。しかも、ここまでの40%の低下では皆さん無症状なのです。ですが、6からさらに低下し始めると、上に書いたような症状が出始めてしまうといった感じです。

閉経後はいずれ、安定した女性ホルモン値へと収束(しゅうそく)します。よく「女性ホルモンが無くなってしまう」かのような印象をお持ちの方もいますが、周りを見回してみて下さい。あなたの周りにも、とてもお若く見える方たちが、沢山おられませんか?

そうです。女性ホルモンは、閉経後にちょうど良いレベルで安定するようになっているのです。つらいのは、以前の10レベルから急激に落ちて行くときに起こる状況だからです。

なぜ、人生節目の課題と更年期が関連するのか?

2-1子供の巣立ち

更年期は、子供達が実家から離れ、新しい生活へ踏み出すタイミングに当たることがあります。これは、子供たちの成長の証でもあるので、家族としてはとても嬉しいことですよね。

ところがです。お母さんとしては、手塩に掛けて育て上げた「かわいい子供」を手放す感じで、寂しさがつきまとうようになります。ましてや、子供が男子の場合は、その程度が強くなります(女性は分かりますよね)。

自分の分身と離れ離れになる感覚と、大きな喪失感に襲われてくるのです。「あ~これで、いろいろ世話をすることがなくなっていくのかなぁ」「大好きな食べ物を、もっと作ってあげたかったなぁ」などの思いが溢れてきます。

県外への引っ越しなどで、いろいろと段取りしているうちは、まだ良いのですが、がらんと空になった子供部屋を見ると無性に涙がこぼれます。

こんな状況を脳くんは、すばやくキャッチするのです。嬉しいはずの巣立ちが、こんなにむなしく感じるのは、脳がいつの間にか「子供はあなたの鏡映しだとか、あなたの分身」かのように思い込んでいるからです。次の子供がいて、まだお世話が大変なお母さんでは、これらは、さほどでもありません。

最後の子供が巣立ちをする時期と、更年期が重なると、ある意味、大きな虚脱感に襲われてしまいます。すると体調の変化が起こります。まず来るのが、体温調節の異常です。これが、ほてり、のぼせ、ホットフラッシュと呼ばれるものです。

ただでさえ、つらいこれらの症状に子供の巣立ちが重なると、ひどいかたは「子供の巣立ち、うつ」が始まったりもします。

2-2夫の定年

ちょうど更年期の前後時期に重なるように、夫の定年、もしくは定年前の色々な動きが起こることもあります。「夫は元気で留守がいい!」の状態が崩れて、奥さんたちも、日常生活が大きく変わります。

問題は、家にいる夫が、家事手伝いをするかしないかが、やたらと気になるようになることです。

30年も40年も、外で仕事をやってきた夫としては、しばらくの数年間は、ゆっくりしたい気持ちになるのは分かります。最初はこれを理解している奥さんも、何もしないでごろごろし、昼食を当たり前に要求する夫に、次第に頭に来始めます。

定年後の男は、たいてい少年に逆戻りします。つまり、好きなことをしていても、お母さんがごはんを作ってくれていた頃の感覚にです。奥さんとしては、タマッタものではありませんね。「あなたも何かしてよ、手伝ってよ!」の気持ちがむくむくと持ち上がってきます。

ある意味、それまで安泰(あんたい)だった昼間の家が(昼食も簡単に済ませていた)、安泰ではなくなり、あたかも外部のひとに侵略(しんりゃく)されているかのような感覚すら起きてしまうのです。

2-3親介護の始まり

これについては、ちょっと時期が早いかもしれませんね。

しかし、夫が大家族の末っ子だったり、祖父母が晩婚だった場合などは、当然、介護の問題が出てくる人がいます。

あなた自身も更年期障害で、ホットフラッシュや、動悸などできつい毎日なのに、両親のどちらかに介護が始まるとそれは大変です。

また、長男の嫁ともなると、周囲からは当たり前のように、面倒を見たりお世話をすることを強(し)いられたりします。

この場合に、一番問題となるのは、義理のご両親の場合です。息子である夫がどれだけ理解があるかで天と地の差が生まれてしまします。

当然、更年期障害も悪化します。

人生節目の課題と「脳」と、更年期のつながり

上に書いたような「子供の巣立ち」「夫の定年」「親の介護」などは、これまでの安心安全な毎日に、激震が走る感じです。

脳は、安心安全、これまで通りをとても好みます。

脳は、大きな変化を嫌うのです。あなたが、嫌がっているのではありません。

あなたの「脳」くんが、大きく変わろうとする現状、「人生節目の課題」を嫌がり、危険信号を発します!

「おいおい、このままでいいのかい?大変になるぞ、おまえこれでいいのかい?」とやっちゃうのです。

すると脳から全身に指令を出している神経系(自律神経じりつしんけい)やホルモン系に乱れが生じるのです。

人生節目での困難な課題に向き合うときのコツ!

4-1「子供の巣立ち」への対応

有名な心理学者アドラーは、大切なことを伝えています。「課題の分離」と言うことです。

子供は、あなたが手塩に掛けて育て上げ、目の中にいれても痛くない大切な存在です。

しかし、子供は、いずれ親元を離れ、自分の人生を歩いていかなければなりません。

お母さんが子離れできないでいると、子供の脳は、潜在意識で「自立能力」を失います。あなたのためではありません。

子供のためです。思いを分離して下さい。

4-2「夫の定年」

定年後の夫との問題は、基本的にコミュニケーションで解決します。言葉のかけ方で大きく変化します。

「あなたも、手伝ってよ!」とけんもほろろ(愛想無く突き放すよう)に言われると、温厚だった夫も、カチンときてどんどん苛立(いらだ)つようになります。

「あのね、手があいたら、これを手伝ってくれると助かるの。お願いね!」とやって下さい。ポイントは「私が助かる!」です。

面白いように「動く夫」に変身します。

4-3「親の介護」

自分の親の場合は、まだ、大丈夫でしょうね。義理の両親の場合は、絶対押さえておくことがあります。

「嫁がやるのが当たり前」の世間常識に負けない決心です。

負けないためには、やらないと言うことではありません。「ひとりでやらない」ということです。

夫も他の義兄弟もうまく巻き込んで下さい。さきほどの、「お願い」依頼で、うまく話をして、手伝わせるのです。

ここをうまくやらないと、夫に対して「あんたの親でしょ!」と、脳からのホルモンは、ますますひどく乱れ始めます。

まとめ

今回は、更年期の時期にしばしばカブってくることのある「子供の巣立ち」「夫の定年」「親の介護」などの、人生節目の課題についてスポットを当ててみました。

更年期障害のいろいろな症状は、女性ホルモンの低下過程で引き起こされる、むしろ自然現象の数々なのです。

しかしながら、上のような人生節目の課題が重なると、雪だるまのように大きな負担としてのしかかって来ます。頑張って下さい。

今回は以上です。

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