この記事はこんな方におすすめ
アルコールが大好きなひと
お酒が飲めなくなると人生真っ暗なひと
健診で肝臓の数値が高かったひと
- 休肝日が必要なのはなぜ?
- 40歳越えたら、お酒の量で「多い少ない」を言っちゃダメ!
- お酒を飲めなくなったら
- 百薬の長であるお酒を死ぬまで飲みたい!
- まとめ
目次
1. 休肝日が必要なのはなぜ?
お酒の主成分は、アルコールですね。このアルコールは、私たちをほろ酔い気分にし、リラックスさせてくれ、良い睡眠へ誘(いざな)ってくれます。血行もよくなるし、温まるし、脳へもリラックス効果があります。中には、この脳への作用で、おしゃべりになったり、陽気になったり、また、眠くなっちゃうひともいます。
とてもきれいな器に、彩(いろどり)きれいに盛り付けられた和食や、焼き鳥・焼き肉・おでんなど、お酒のつまみもまた日本の文化ですね。仲間と、家族と、あるいはひとりゆっくりと、お酒を飲む文化は、感染症流行のさなかにあっても、私たちのなかで消えるものではありません。しかし、悲しいかな、ついつい飲みすぎてしまうのです。
ちょっとむずかしい話になりますが、できるだけ簡単にお話します。アルコールは、肝臓(かんぞう)で分解(ぶんかい)されます。肝臓の中の細胞(さいぼう)で、ある物質を使って分解されます。これを頻回にやらないといけない「さいぼうくん」は、次第に疲れてきます。そして、元々の細胞の寿命(じゅみょう)より短い期間で、壊れてしまいます。例えて言うなら、まだ、正常に動いてくれるはずの電化製品が、とても早く壊れるようなものです。残念に思いますよね。壊れた製品を作った会社に、文句を言いたくなるひともあると思います。
ですが、肝臓の「さいぼうくん」は、あなたに「酒多すぎて、おれ、壊れちゃったじゃん!」なんて、文句は一切言いません。力尽きて壊れた仲間を、横目で見ながらも、もくもくと残りの「さいぼうくん」達でアルコールを分解する仕事を続けるのです(涙)。何となく、判っていただけたでしょうか?だから、休肝日が必要なのです。
2. 40歳越えたら、お酒の量で「多い少ない」を言っちゃダメ!
お酒を飲む人たちが、よく言うフレーズがあります。「缶ビール2本と酎ハイ2杯だから、大した量ではないし、酒多くないよな!」「日本酒2合程度だから」などのことばです。これって「お酒の量」だけで、話をしているのです。あなたもそうじゃありませんか? なぜ、40歳かと言うと、そろそろ20年近く飲み続けている人たちでは、先にご説明したように、あちこちで肝臓の「さいぼうくん」が壊れてしまっているのです。
思い出して下さい。「肝臓は沈黙(ちんもく)の臓器」です。だから、お酒の量で「多い少ない」を言ってはダメなのです。大切なのは、あなたの肝臓の「さいぼうくん」が頑張れているか?なのです。じゃあ、どうやったらこれがわかるの?はい、お答えします。まずは、自分をよく思い出して下さい。「最近、飲んだ次の日に、なんかきついなぁ」「起きるのが・・・」「お酒が残ってる?」などがその兆候です。もっとはっきり断言するなら、「血液検査で肝臓の数値が上がってきている!」です。
3. お酒を飲めなくなったら
もし、それでもお酒を減らさず、飲み続けていると、肝臓の病気がやってきます。沈黙が破れて、症状(しょうじょう)が出てきます。実は、肝臓くんは、こうなるギリギリまで頑張っちゃいますので、症状が出た時は、そのダメージは深刻なことが多いです。病状は段階的に、最悪は「がん」までありますが、ここでは触れません。これらの病気と闘いながらの生活を、余儀(よぎ)なくされるのです(やむを得なくそうなる)。もちろん、あんなに美味しかったお酒も、ドクターストップがかかります。人生、火が消えたような感じになります。
4. 百薬の長であるお酒を死ぬまで飲みたい!
いまどき、こんな言い方、皆さんしませんかね。太古の昔から、お酒は長寿のためのくすりでした。確かに、ほどよく自分の体調に合わせて飲むなら、間違いなくそうです。南の島には、100歳越える超高齢になっても、焼酎を嗜(たしな)んで畑を耕す元気おじいちゃんがいます。せっかくこの世に生まれてきて、「楽しく毎日を送りたい」は、みんなが願うことですよね。
そのためには、「休肝日」が絶対に必要です。「休肝日」は、肝臓を休ませる日ですね。つまり、「飲まない日」です。飲まない日があると、「さいぼうくん」の仕事が減るので、かれらの寿命が延びます。また、壊れた肝臓の「さいぼうくん」の替わりに、新しい「さいぼうくん」が復活するのです。これを「再生(さいせい)」と言います。
5. まとめ
「おれさぁ、休肝日を2日取っている」と自慢しているあなた、ほとんどが平日ですよね。例えば、①仕事が始まる(月曜日は飲まない)②金曜日の前日(木曜日は飲まない)③それ以外の日は飲む はい、これもすばらしいです。ですが、今回、上でご説明したことを踏まえると、肝臓の「さいぼうくん」の再生時間が、たっぷりあるように「休肝日は連続2日取る!」を考えて下さい。そして、体調の良いうちから、肝臓を保護するサプリメントなども考えてみてください。
今回は以上です。