・4月から子どもが実家を巣立つお母さん
・4月から進学で県外へ転出する子どもを持つお母さん
・春に、毎年気分が落ち込むお母さん
・春には、不眠・倦怠感・頭痛などが多いお母さん
この記事はこんな方に役に立ちます。
目次
春は離別の季節とも言われます
春は、子供達が実家から離れ、新しい生活へ踏み出すタイミングに当たることがあります。
これは、子供たちの成長の証でもあるので、家族としてはとても嬉しいことですよね。
3月にもなると、次のステージに向かう我が子の為に、洋服を新調したり、新居探しや、生活用品を揃えたり、家電を揃えたり、本当に忙しいお母さんがいらっしゃることと思います。
もちろん出費もどんどんかさんでいきます。でも、この準備の中で、母親としては、あなたは嬉しさで一杯の時間を過ごすのです。
「あ~、この子の為に私がんばっている~」と実感が溢れていることでしょう。ところがなんです。
いったん新居など、不動産関係の契約が落ち着くと、えも言えない寂しさに襲われ始めます。
やっと新たな旅立ちへの、新居と言う大きな山場を無事に乗り越えた矢先の、寂しさなのです。
我が子、我が分身を失うかのような寂しさに襲われます。
でも、あなたを含めおよそのお母さんは、そんな寂しさはおくびにも出さずに、明日からまた、せっせと準備に勤(いそ)しむのです。
すべては、「この子のために」が頭一杯となります。でも、ふと布団に入ったときなど、うっすらと涙が浮かんで来たりもするのです。
これは、あなたの、脳がさせている現象です。あなたは、結婚し最初の子供を授かった時から、自分たちの家庭と言う安心安全の巣を作り始めます。
授乳をし、オムツ替えをし、お風呂に入れ、離乳食を作りスプーンで食べさせ、寝返ったと言っては喜び、はいはい、立ち歩きなどその成長で感動をもらって生きてきたわけです。
それが、いつの間にか親に向かって文句を言うようになり、うとましくもあり、一方で自立して来ていると嬉しくもありの連続だったはずです。
その子が、いよいよ親元を離れます。これが、平穏な感情でおれるはずがありません。心には、波が荒れ始めます。
母性本能全開で過ごしてきた20年近くが、走馬灯のように脳裏に浮かびます。発表会、運動会、入学式、卒業式などなど。
あなたのこの20年間は、子ども中心の世界が回っていたはずです。それが、今後がらりと変わって行くのです。
子供の巣立ちで、何が不安材料なのでしょうか?
あなたが手塩に掛けて育て上げた子どもです。しっかりやれるとの自信がある一方で、これからの新しい環境にうまく沿っていけるかなとの不安も頭をもたげてきます。
「この子は、繊細で、敏感な子だったわ。新しい環境で、ちょっと嫌なことがあったりすると、押しつぶされたりしないかしら?」
「この子は、中学は不登校だったの。また、大学や職場に行けないようになったりしないかしら?」などが浮かんで来ます。
あるいは、体調・健康の心配ですね。一人で、風邪をひいたら、熱で動けなかったら、どうしよう。
お腹が痛くなって、おかゆも作れなかったらどうしよう。本当に、いろいろな心配が浮かんできます。
むかしは、お金の心配をされているお母さんも結構いました。
からだもこころも疲れるこの時期に、子供の巣立ちをどう捉えると良いのでしょうか?
あなたのご心配は、3人の子どもを社会人にした私には、痛いほど分かります。上に書いたような心配事がうちでも多発しました。
あなたがそうならないようにと、安全を願っておられるように、私ら夫婦も、願っておりました。
ところが、中退や職場変えなど、大きな課題に次々と襲われました。つまりなんです。
心配しても、しなくても来るものは来るし、起こらないことは起こらないのです。
あなたが、母性本能で我が子の安全を願うのはよろしいです。ところが、実際に動いたり止まったりするのは、子供達なのです。
親がコントロールできることではありません。
アドラー心理学のアドラー博士は、とても重要なことをおっしゃっています
アドラー心理学のアドラー博士は、お医者さんです。独自の心理学体系を作り上げた巨匠であります。
アドラー博士は、人生問題の大きなテーマは「課題の分離」だとおっしゃいます。「課題の分離」ってどういうことでしょうか?
課題とは、その人が現在抱えている問題のことです。分離とは、「その人の課題はその人のことである、あなたが心配しているのは関係のないことである」ということです。
つまりいくら親子でも、「子どもの問題は、子供の問題である」と言うことです。
幼少期には、子どもは知恵や情報が、まだ少ないために、親が判断して、舵を切ることは問題ありませんでした。
ところが、子どもが、親元を離れる年代まで成長し、ひととおり自身で考えることができるようになった暁(あかつき)には、親は、課題を分離せよ!ということです。
つらいですよね。この教え。でもね、実際我が家で起こった3人の子どものそれぞれの問題は、本当に親がいくら考えても、いくら促しても、一向に前進しなかったのです。
親として無念さをどれだけ感じたことだったでしょう。ですが、ある時から、子どもを何とかしようと思うこころを手放しました。
それからでしたよ、それぞれがちゃんと自分で決断して動き始めたのでした。
頭では判りました。でも、心配はやめられませんと、おっしゃるあなたへ
脳くんは、考えることが大好きです。それも、まだ来ぬ、確定してもいない未来のことをです。
そして、あなたが、不安なことを観察したり想像したり、考えていると脳くんは、それをどんどん大きくしちゃう性質があることが、量子力学的にも分かって来ているのです。
えっ?大きくする?はい、そうです。脳は、注目や観察されたことを、大きく、ある時はそうなるように、動かしてしまったりします。
そうなるか、そうならないかは、確率コイントスで「表が出るか裏が出るか?」の確率があるように、あなたが注目したことの確率をひたすら1(そうなる)へ近づけてしまうのです。
それなら、「来て欲しい未来に注目すればよい」ことになります。一方の悪いことの確率を0(ゼロ、そうならない)へ近づけましょう。
そのために、とても重要なコツを教えます!我が家の実体験に基づくことです。
それは、「根拠のない自信」を持つことでした。「なにがあっても、この子はわたしの子、ぜったい大丈夫!」と思い続けることです。
まとめ
あなたが、子供への課題の分離が出来ずに、心配を続けていると、子どもの潜在意識では、いつまでも、親離れしないことも知っておいてください。
子どもが家庭を持ってもこれが持続します。実は、そんな親子さんを沢山見ています。あなたが60歳になっても、40歳の子どものことを心配している親御さんも沢山います。
つまり、ある意味、「子離れの試練」にあなたは立たされているのかなと思うのです。これからもがんばって下さい。
なお、お知り合いの方で、この記事が当てはまるかなぁと思えるお人には、ぜひ、このブログのご紹介をお願い致します!
その時の紹介文句を蛇足ながら。「ねね、ちょっとおもしろい記事を見つけたわよ!」です(笑)
知っているのと知らないのとでは、段違いです。
あなたには、私たちがやって来た遠回りを繰り返して欲しくないからです。
今回は以上です。